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ユニップの「紙のない雑誌」のことについて、UPP(現在はUNIPP)通信の次の記事をまずご覧下さい。UPP通信29号 昭和44年9月13日発行【わたしたちの「紙のない雑誌」】いちかわきよこ『一時紙のまったくない時代があった。みんな活字に飢えていた。ガリ版ずりでもわたしたちは、むさぼるように読んだ。あれから20年-----。当時からすれば想像できない繁栄。そのかげで対話を失った人間疎外の日常生活の不安が、心をむしばんでゆく。UPPの研修座談会を私達は「紙のない雑誌」と呼んでいる。表 紙 これは会員のもってきた製作品。品物でなくても「言葉で描きあらわした表紙絵」でもいい。巻頭言 印象深かったことをひとつ誰かが言う。随筆、詩、何でもよい。気どらないでみんなに話す。趣味の頁、時事、勉強の頁もある。講師と会員は一体である。書いてきたものを読みあげてもいい。お笑いの頁もつくってみたい。それぞれが、いままで仕事や修業を通じて身につけてきたものを、出し合って教え合う。それは、どんなに些細なことでもいい。そしてあたたかい人間関係をつくりたい。こんな構想でみんなで毎月「編集」をし「発行」をする----というわけである。発行日はすなわち例会日。定価は300円とする。「紙と活字」はものを言ってはくれないが、「紙のない雑誌」は、生きて口をきく。もう一つの違い------これが大切。見る雑誌は読みたくない箇所はとばしてめくってしまうことができるが、わたしたちの「紙のない雑誌」は、自分にあまり興味のないことでも、耳に入ってくることである。少々つまらないと思うことがあっても聞いてみる、とそれがきっかけで食わずぎらいであったことや、全く知らなかった何かをつかみ知ることがあるのだ。話し方は不馴れで当り前、わたしたちは話が下手であろうとうまかろうと、それにとらわれず、ざっくばらんに話し、知恵を出し合おう。ここには、あたたかく励ましあおうとする心をもって集まってくるのだから。いずれ話し方も少しづつ慣れてゆくことであろうし-------。「紙のない雑誌」は会員みんなの雑誌。みんなで力を合わせ、より充実した楽しいものにしてゆこう。』以上約27年前の文章の全文を、原文のまま再録しました。 そして「紙のない雑誌」を、さかんに「発行」していた当時の世情を、その頃の時代的背景のなかから探ってみたいと思います。(以下次号へ) |